インプラントとは
インプラントは、歯周病や外傷などにより歯を失ってしまった場合、その機能を補う方法として有効な処置のひとつです。 治療法としては、失ってしまった自分の歯のかわりに人工の歯根を顎の骨に埋め入れ、その上に人工の歯(被せ物)を取り付けることで噛み合わせを回復いたします。
従来はブリッジや入れ歯など、残った他の歯に力や機能の分担をしてもらう方法が一般的でしたが、インプラント治療は、固定性であるためガタついたりせず、従来の自分の歯のように噛める力が回復します。見た目も元の健康な歯に近くなります。
インプラントのメリット・デメリット
●メリット
顎の骨にしっかり固定するので、違和感がなく噛むことができます。
噛む力を回復することが出来るので、固いものを噛むことが出来るようになります。
隣の歯を削る必要がなく、見た目が元の健康な歯に近くなります。
良く噛めることは全身的にも、周囲の健康な歯にもよい影響を与えます。
●デメリット
インプラントを顎の骨に埋め入れる手術が必要です。
全身の疾患がある場合には治療ができない場合があります。
インプラントを維持するためには十分な口腔衛生の管理と定期的な検診が必要です。
インプラントは保険適用外であるので自由診療となります。
インプラント治療について
インプラントというと、骨を削って金属のスクリューを打ち込んで・・と恐怖心をお持ちの患者さんが多くいらっしゃいます。
●インプラント治療は痛くないのでしょうか?
インプラント治療は虫歯と同じ局所麻酔により、無痛治療で何のお痛みも無く受けていただく事ができます。
個人差はありますが、術後のお痛みもほとんどなく、術後数日で落ち着いてきます。
●インプラント治療後の腫れはありますか?
インプラント埋入手術後、インプラント部が腫れます。腫れる程度は手術の状況によりことなりますが、次第に腫れは引きますので心配はいりません。
●インプラントはどの位持つのでしょうか?
インプラントは人工臓器としては大変に高い成功率を誇り、一般的に言われている成功率はある統計によると、予後10年で約97%と言われます。しかし、それにはきちっとメンテナンスを行う必要があります。治療に100%はありませんが、インプラント生存率95%以上という治療は、医科の分野においてもそんなにある治療ではなく、自然の歯に冠や、ブリッジを入れるよりも、はるかに持ちます。